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闘道館20周年記念特別対談~ターザン山本×闘道館館長~ 第08回

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闘道館20周年記念特別対談
ターザン山本×闘道館館長

⑧帝国データバンク

館長:で、卒業して帝国データバンクに入社するわけなんですが。
なぜ帝国データバンクだったかというと、
データバンクの仕事は企業の信用調査なんですね。
いろんな会社、日本に存在するほぼすべてといっていい会社に調査員が実際に現場に足を運んで調査する。
中小企業の社長さんと直接会って、それまでの会社を立ち上げてからの経歴から、社長の趣味まで聴いて、「今期の売り上げはどうですか?借り入れはどうなってますか?今後の計画は?跡継ぎは育ってますか?」
とか。会社の状況を根掘り葉掘り聞く。
さらに銀行や取引先から裏をとって、現地現認で、点数票・評点をつけて一つの会社につき数十ページの信用調査報告書を書くんです。
100点満点でだいたい50点以上あったら、取引してもまあ大丈夫、安全ですよって。

ターザン山本:はいはい、知ってますよ。

館長:これを就職活動中に知って、おもしろいことやってるなあと。これは自分が今、OB訪問したりして、いろんな会社をまわってることの延長戦の本格的なやつだと。
海千山千の中小企業の社長たちと膝附合わせて、話を聞いて、点数つけて、それで食ってると。100万社分あるいろんな会社の報告書が社員は読み放題だそうだし。

これは他の仕事では得られない、会社を起こし経営していくための、とんでもない有益な知識がつきそうだと。少なくても知識だけは最強になれるんじゃないかと(笑)
で、(帝国データバンクは)そこそこしっかりした会社で、社会人勉強としても申し分なくちょうどいいかなと。
できたてのベンチャー企業に入って経験つむことも考えたんですが、それは後からでもできる。
っていうか、そんなの自分で起業して体当たりでいくらでも体験していけばいい。
だけど大手の大企業はなかなか新卒の今じゃないと入りにくいし、
そもそも今回は仕事の基礎を学ぶために会社に入門(就職)するんだから、新卒社員をちゃんと一から育ててくれるある程度しっかり土台ができてる企業がいいというのもあって。

ターザン山本:ここでも館長独自の戦略があったんだね。

館長:まあ、はい。自分なりの我流の戦略ですね(笑) 
そういう意味での起業の勉強目的で帝国データバンク入る人って、あまりいなかったはずなので(苦笑)
で、入社したと。
でもわかってはいたんですが、サラリーマンをやることっていうのは、やっぱり窮屈ではあったんです。
毎朝早く決められた時間に出社して、配属がまずは内勤ということで、たくさんの人と机を並べて与えられた業務を組織のなかでこなしてっていうことからすでに。
もちろん腹くくって入ってるので、自分なりにその中で一生懸命やるんですけど、確実に肌が合ってなくて、こんなことを何年も何十年もみんなやってて、偉いなあって。
これをやり通している日本中の大人たちが社会を支えてるんだなあと、当たり前のことを知るというか。こんなことを明治維新から積み重ねてきたんやから、そら日本は強いわって(笑)どっから目線やねんってつっこまれそうですが(笑)

先生はいつも雑用が大事だっていうじゃないですか。

ターザン山本:そうだよ。仕事は雑用が80%。クリエイティブなことをやる前にね。

館長:それを先輩たち、みんな器用に涼しい顔でどんどんすごいスピードでこなしていくんですよね。

ターザン山本:うん。平均的にやる。雑用をキチンとやることが財産だから。それが仕事だから。

館長:例えば、新人は調査員から送られてくる大量のデータを複数のソフトを使って何度も変換して整えて、まとめたものをフロッピーディスクで他の部署に時間までに提出するってことを毎日やるんですけど、
それがなんじゃコリャっていうくらい、複雑で工程が多くてややこしくて。
しょっちゅう間違えて冷汗書きながら、先輩に助けてもらって(笑)
不器用な私にはまったく向いてない。スラスラできる先輩がとんでもない達人に見えて。
今思うと入ったばかりの白帯と少し経験を積んできた緑帯、茶帯くらいの違いだったのかもですが。
だけど自分の不得意なことを鍛えるというのが就職した目的の一つだったので、これは望み通りだと自分に言い聞かせて。やるしかないと。

で、他にもいろんな仕事をチームで遅くまでやるんですけど。
でも、みんな残業代つけないんですよね。
毎日2時間、3時間。遅いときは5時間以上やってんのに全然つけない。
社員はタイムカードはなく、残業は自己申告だったので。
 
▲右奥、業務部新サービス課で残業中
 
ターザン山本:そうですよ。ほとんどの会社は正直に残業代申請するのは暗黙のNG、タブーですよ。

館長: でも、こっちはここで働くのは勉強するためと、将来の起業のタネ銭貯めるためと最初から割り切っているから、残業やった分は全部つける。
「おまえ、そんなことしてたら、出世できなくなるぞ」って言われても、まったく関係ない(笑)
ごめんなさいって、つけ続ける。
ダメだったら、いつでも首にしてくださいって。  

ターザン山本:ハハハハ 。いいですねえ。

館長:そうすると新人の私にはそれ以上あまり言われないんですけど、上司が会社から怒られているわけです。
「こんなに残業させんな」って。いやいやみんなしてるじゃないかと。自分は正直につけてるだけなのに、課長が怒られてるのが、なんか理不尽で、かわいそうだなあと。
気持ち的には「文句あるなら直接いってこいよ、それが会社のやり方か?」って(笑)

ターザン山本: 館長は自由人ですよ。実はアウトローなんですよ。 

館長:そうやって雑用やりつつ、こうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかというアイデアだけはイッチョ前にどんどん出すんです。たくさん育ててもらって、お金もいただいてるので、せめてこれくらいは貢献しとかないと、くらいのおせっかいな感覚で(苦笑)

日常的な業務の改善もそうだし、扱っているサービスの中身のこともそうだし。
配属されてたのは業務部新サービス課のセーフティーサービスセンターってとこで。
そこの全体的な仕組みも、もっとここをこうしたら、絶対よくなるし、数字もあがりますよって。
会議やミーティングの度に、しょっちゅう一番新人の自分がいくつも箇条書きにして提案するんです。
今日はこれだけ提案しますって。

ターザン山本:ククク

館長:うざい新人ですよね(笑)何様だよって、雑用も満足にできないくせに、また今日は何を言い出すんだって(笑)

ターザン山本:サラリーマンの世界では、それ、迷惑なんですよ。そういうことされると。
提案せず何も言わず黙ってた方がいいんです。縦社会だからね。
だから、週プロのベースボールマガジン社でも、会議で、下っ端の人が発言すると、上からにらんでつぶしにかかるから、グーっと、プレッシャーをかけて。
でも、それはなんていうか、日本的な組織のダメなとこでもあるんです。本来は一番下っ端が、一番業務にふれてそこの問題点をわかってるんだから。それを採用しないといけない。すくい上げないと。今はそういう時代だから。

館長:そうですね(笑)闘道館でも、今、まさにそれがテーマで、現場のスタッフたち各担当が、自ら問題点をみつけ改善していけるように取り組んでもらってるとこです(笑)
でも、当時の私の意見は、ポジションをわきまえてないものも多かったので、今思うと問題もありました(苦笑)
課長案件クラスのことを堂々と言っては、門前払いされるというか(苦笑)
「お前が口出しする話じゃない」ってリーダーによく叱られてました(笑)

でも現場の業務改善に関しては、目の前に転がってる仕事の話なので同じチームの先輩たちは、面白がって聞いてくれて、5人の若いチームだったんですけど、一つ一つ、ディスカッションして、これはやったら他の問題がでてくるから却下、これはまあいいんだけどもめんどくさいから保留。ときどきこれはまあやってみるかとなって採用、みたいな感じで(笑)

ちゃんと向き合って、メリット・デメリットジャッジしながら、正面からボクと闘ってくれて。
ありがたかったですし、とても楽しかった。
実際そのディスカッションは視点を広げるという面で、すごく勉強になったし、今でも感謝してます。


ターザン山本:えらい

館長:まあ、そうやってズンドコやってるなかで、ボクのなかで大きかったのは、、、
会社で社内ベンチャー企画っていうのがあったんです。
 
▲右端、同じチームの先輩たちと
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